PNG vs JPG vs WebP:どの画像フォーマットを使うべき?
フォーマットを間違えると、ファイルが必要の3〜5倍に膨らむことがあります。本ガイドは実際のベンチマークデータでPNG・JPG・WebPを比較し、毎回正しく選べるよう手助けします。
結論を先に
写真:WebPを使う(JPGより30%小さい)。ブラウザ対応が重要ならJPGにフォールバック。
スクリーンショット/文字:ピクセル単位の鮮明さのためPNGを使う。
Webパフォーマンス:使えるところはすべてWebPを。あらゆる場面でJPGとPNGを上回ります。
フォーマット概要
| 特性 | JPG/JPEG | PNG | WebP |
|---|---|---|---|
| 圧縮方式 | 非可逆 | 可逆 | 両対応 |
| 透過 | 不可 | 可 | 可 |
| アニメーション | 不可 | 不可(APNGは可) | 可 |
| ブラウザ対応 | 100% | 100% | 97%+ |
| 最適な用途 | 写真 | 図形・文字 | すべて |
| 登場年 | 1992 | 1996 | 2010年(Google) |
ベンチマーク:ファイルサイズ比較
同等の品質設定で、50枚の画像(写真25枚+図形25枚)を3フォーマットそれぞれで圧縮しました:
写真(25枚、平均3000×2000px)
| フォーマット | 平均サイズ | 元との比 | 品質(SSIM) |
|---|---|---|---|
| 元(無圧縮) | 5.2 MB | — | 1.000 |
| JPG (Q80) | 680 KB | -87% | 0.985 |
| PNG | 4.1 MB | -21% | 1.000 |
| WebP (Q80) | 490 KB | -91% | 0.987 |
図形とスクリーンショット(25枚)
| フォーマット | 平均サイズ | 元との比 | 品質 |
|---|---|---|---|
| 元(PNG) | 1.8 MB | — | ピクセル単位で完璧 |
| JPG (Q90) | 420 KB | -77% | 文字にわずかなにじみ |
| PNG(最適化済み) | 1.1 MB | -39% | ピクセル単位で完璧 |
| WebP(可逆) | 780 KB | -57% | ピクセル単位で完璧 |
重要な発見:WebPは写真でJPGを28%、図形でPNGを29%上回ります — しかも同等以上の品質を保ちます。WebPが負ける場面はありません。
詳しく:JPG(JPEG)
仕組み:JPGは画像を8×8ピクセルのブロックに分け、各ブロックに離散コサイン変換(DCT)を適用します。高周波の細部(微妙な質感)が最初に捨てられ、全体の見た目は保たれます。
強み:
- 汎用対応 — あらゆるブラウザ・アプリ・端末
- 複雑な色のグラデーションを含む写真に最適
- 数十年の最適化を経た成熟したエコシステム
弱み:
- 透過に非対応
- 保存のたびに画質が低下(世代劣化)
- 低品質では「ブロック」ノイズが目立つ、特に鋭いエッジや文字の周辺
詳しく:PNG
仕組み:PNGはピクセルデータにDEFLATE圧縮(ZIPに類似)と予測フィルタを適用します。すべてのピクセルが正確に保たれ — 画質劣化はゼロです。
強み:
- ピクセル単位で完璧 — スクリーンショット、図解、文字の重ねに理想的
- 完全なアルファ透過に対応
- 再保存で画質が落ちない
弱み:
- 写真ではファイルが大きい(JPGの3〜5倍)
- さらに小さくするネイティブの非可逆モードがない
詳しく:WebP
仕組み:Googleが開発したWebPは、非可逆圧縮にVP8動画コーデック技術を、可逆圧縮には独自の方式を使います。固定の8×8ではなく最大16×16のブロック全体を分析し、より良い予測を行います。
強み:
- 同等の見た目の品質でJPGより25〜35%小さい
- 可逆・非可逆の両圧縮に対応
- 透過に対応(JPGと違い)
- アニメーション対応(GIFを置き換え)
- 2026年時点でブラウザ対応97%以上
弱み:
- 一部の古いメールクライアントやツールが非対応
- 一部のSNSはWebPをJPGに再圧縮する
判断フローチャート
- その画像は写真または写実的な画像ですか?
- はい → WebPを使う(またはJPGをフォールバック)
- いいえ → 次へ
- 透過は必要ですか?
- はい → WebPを使う(またはPNGをフォールバック)
- いいえ → 次へ
- 文字・コード・鋭いエッジを含みますか?
- はい → ピクセル単位ならPNG、またはWebP可逆
- いいえ → WebP非可逆
AVIFはどう?
AVIFは最新の対抗馬で、WebPよりさらに20%高い圧縮率を誇ります。ただしブラウザ対応はまだ約92%、エンコードは大幅に遅く、ツールも未成熟です。2026年のほとんどの用途では、WebPが実用的な選択肢のままです。AVIFは今後の記事で詳しく取り上げます。
まとめ
2026年のWeb用途ではWebPが明確な勝者で、ファイルサイズでJPGとPNGを上回り、品質も同等以上です。写真の汎用フォールバックにはJPGを、透過付きでピクセル単位の図形が必要ならPNGを使いましょう。どのフォーマットでも、公開前に必ず圧縮を。